乃木坂46の白石麻衣の2020年内のグループ卒業が発表されました。
今年で28になる年齢や後輩が育ち台頭してきており、いい意味での世代交代が違和感なくできていることから、そろそろだろうな~と覚悟はしていました。
多くのファンは今回の卒業に際して「ついにきたか…」という感情だと思います。卒業に関して「なぜ?」という思いは全くなく、「きたか…」と覚悟はしていたのです。
ですが、いざ発表されると、寂しいものはやはり寂しいです。
今回は彼女が乃木坂46というグループと後に続く坂道シリーズにどれだけの影響を与えたかについて書いていきたいと思います。
目次
エースとしてグループを牽引
※エースの白石麻衣が初めてセンターを務めたガールズルール
エースとセンター
当時人気絶頂期であったAKB48の公式アイドルグループとして生まれた乃木坂46。エースの悩み、プレッシャー、重圧、葛藤…その全てが一般人の私ではそれはとても想像できないような世界だったと思います。
乃木坂46結成初期から白石麻衣は絶対的なエースとして常に最前線でグループを支えてきました。
アイドルグループにおけるエースとセンターは一見同じように見えて役割・意味合いが異なります。
エースとセンター。アイドルグループにおける、その言葉に明確な定義はありませんし、人や場面、場面によってこの言葉の使い方に差があると思いますが、ここで述べる両方の意味合いの違いを言葉で分かりやすく表現すると下記のようになります。
▼エース
外からファンを連れてくる力を持った人
▼センター
グループの色を表現する力を持った人
アイドルグループにおいてはエースがセンターを務めることも多々ありますし、乃木坂46に関しては現在齋藤飛鳥がそのポジションにあると思いますが、最初期の頃にはその手法を取りませんでした。
実際に白石麻衣は後にセンターは務めますが、常にセンターというわけではありませんでしたし、ファンにとっては「白石麻衣=絶対的なエース」という印象はあっても「白石麻衣=絶対的なセンター」という印象はあまりないと思います。
彼女自身も活動初期はガールズルールでの初センターからバレッタでの当時新人の堀未央奈の抜擢を始めとする激動の創成期の流れに感情を揺さぶられることがありつつも活動中期・後期に関しては、その自身の役割を十分に理解してグループ活動をしていたようにも見えます。
完成した乃木坂のグループの色
初期の乃木坂は生駒里奈をセンターにして、彼女を乃木坂の象徴として現在(いま)に繋がる「乃木坂のグループの色」を作っていきました。
さすがに勘違いする人はいないかもしれませんが、ここで言う「色」とは乃木坂の「紫」ということではないです。グループカラーというのはそのグループが何を表現したいか、何を見ている側に伝えたいかというグループそのもののイメージです。
それを踏まえて読み進めてください。
生駒里奈を中心として表現する乃木坂46の色、そして彼女の横に白石麻衣と橋本奈々未(17年卒業・芸能界引退)という絶対的エースを沿えて、様々な試練や壁を乗り越えてその色は徐々に完成に近付いてきました。
乃木坂46のしなやかさ、それはどのグループにも真似できない乃木坂だけの色となりました。
彼女達がそれぞれの役割を持って日本一のアイドルグループとしての確固たる地位を築きあげたのです。
外から多くのファンを連れてきた
白石麻衣の場合はその圧倒的な美貌から男女性別問わず絶対的な支持をされてきました。
※若者のバイト探しの定番となったバイトル
CM出演数の多さから、マスメディアからは「平成最後のCM女王」と異名が付くほどでした。
ファッション誌やテレビ番組にも多く出演し、お茶の間に常に存在感を魅せてきました。その役割通り外から多くのファンを獲得してきました。
※圧倒的ビジュアルで女性からの憧れの的になった
ゴリゴリのアイドルオタクはもちろん、今までアイドルに全く興味を持たなかった人達も巻き込んで乃木坂に多くの人を呼び込むことに成功したのです。
全く興味のない人間をファンにするというのは大変なことです。
「まいやんが綺麗だから乃木坂に興味を持った!そしたら他のメンバーも魅力的で乃木坂にハマった!」
「白石麻衣のような女性になりたい!ファッションも真似したい!」
そんな声がたくさん聞かれました。
世間への白石麻衣の認知が広がれば広がるほど、乃木坂のCDの売上や書籍の発行部数は上がり続けて、ライブ会場のキャパは増えてきて、いずれはドーム公演すらチケットが入手困難になる巨大なグループとなるのでした。
このムーブメントを生み出したのは間違いなく白石麻衣の功績です。
白石麻衣がいなければ今の坂道シリーズはなかった
※坂道の初期を支えた絆
白石麻衣や橋本奈々未らがいなければ今のようなトップ中のトップに君臨するアイドルグループの乃木坂46は考えられませんし、後に続く二期、三期、四期といったオーディションの開催も初期から計画はしていたかもしれませんが、絶対にあったとは言い切れません。
グループ自体の規模としても、世間一般層には浸透せず、アイドルファンだけに知られた存在の中規模アイドルグループとして終わっていたことも十分に考えられます。
「何を言っているんだ?初期メンバーには、なぁちゃんや飛鳥ちゃんもいただろう?」
そういった声も聞かれると思いますが、それは彼女達が覚醒した今だからこそ言える言葉です。
後に頭角を表す、西野七瀬・齋藤飛鳥も白石麻衣らが初期を支えたからこそ、後に個性を存分に発揮することができ、また彼女達の中でグループ活動を続けていく過程で意識改革が起き、今では乃木坂を語る上で絶対に外せないグループの中心人物となっていったと思います。
また、存続が危ぶまれたのは乃木坂だけではありません。
乃木坂46自体のプロジェクトが頓挫すれば、後に続く坂道シリーズも欅坂46・日向坂46(けやき坂46)も存在していなかった可能性も十分にあります。
※坂道シリーズ第二弾となる欅坂46
※坂道シリーズ第三弾の日向坂46(けやき坂46)
そういう意味でも全ての坂道グループは白石麻衣から始まったといっても過言ではありません。
これは断言できます。
「白石麻衣なくして今の坂道シリーズは有り得ない」
彼女がいなければ、「サイレントマジョリティー」も「不協和音」も「NO WAR in the future」も「JOYFUL LOVE」も生まれてなかった可能性があるのです。
それがどういうことか…一番ファンがよく理解していると思います。
彼女の功績は偉業中の偉業です。
皆の手本、見習うべき鏡
乃木坂在籍中の間、一切のスキャンダルがなく、「ノースキャンダル」というワードがトレンドワードにもなりました。
「ノースキャンダル」というのもアイドルの先輩として後輩の見習うべき鏡になっているのですが、凄いのはノースキャンダルだけではありません。
白石麻衣の悪い評判を聞いたことがないのです。噂すらありません。
逆に白石麻衣のいい話は無限に湧いてきます。
絶対的なエースという確固たる地位を築きながらも、天狗になることが全くなく、常に後輩などのメンバーへの気遣いを忘れず、トップにも関わらず自ら率先してフォローを行い、メンバーの心の拠り所にもなっていました。
バラエティーでは人の良さが溢れ出る笑顔を常に振りまき、時には番組編成上、求められているキャラクターを見事に演じ切る。
彼女の人間としての良さが遠くにいるファンにも伝わってくるんです。
各メンバーのモバメやブログを読んでいても、本当にそれが凄く伝わってきます。
白石麻衣の姿勢が後輩に影響を与えているんです。
「白石さんを見習わなきゃ」
「白石さんは〇〇してくれた」
「白石さんは細かい変化に気付き、気遣いをしてくれる」
卒業発表後も卒業発表前も各メンバーのモバメやブログを見ても白石麻衣に対してはとにかく感謝の言葉が並びます。
「この人はどれだけ強くメンバーから信頼されてきたんだろう」と脱帽します。
かわいい、綺麗、それだけじゃない。
白石麻衣は人間的に尊敬できる人物なのです。
※モバメは有料サービスとなるので、内容の紹介はできませんが、メンバーのブログは紹介できるので読んでみてください。
卒業を考えつつもグループの未来を考える
白石麻衣が卒業を明確に意識したのは2年前からだということが明らかになりました。
卒業を意識しながらも、活動を続けてくれた理由としては2点あると思います。
ひとつはグループが好きで居心地がよく、もう少しグループの中で頑張ってみようと思ったからです。これは本人もインタビューで語っているので事実としてあると思います。
もうひとつは自分が卒業してしまって乃木坂のグループの未来は大丈夫なのか?というグループの未来を案じていることです。
ここ数年、初期から乃木坂を支えてきたグループの核となるエース級の中心人物の卒業が相次ぎました。
橋本奈々未、生駒里奈、若月佑美、西野七瀬、衛藤美彩、桜井玲香…この上ない錚々たる顔ぶれです。
これに白石麻衣までもが加わってしまったら乃木坂46というグループはどうなってしまうのか?昇り調子でここまできたグループが一気に沈んでしまうのではないだろうか?
そんなことが頭に過ったはずです。
卒業を意識するのと同時に彼女は乃木坂が好きだからこそ、乃木坂のグループの未来を考えたと思います。
主要メンバーが後輩が育ち切る前に立て続けに卒業してしまい、停滞し崩壊を迎えてしまったグループも珍しくはありません。
乃木坂愛があるからこそ、今の今まで卒業を待ってくれたんだと思います。
現在、白石麻衣とともに乃木坂をエース兼センターでグループを支えてくれている齋藤飛鳥。
「私がいなくなった後、飛鳥一人で乃木坂46は大丈夫だろうか?」
そうした心配を常にしながら活動を続けてきたと思います。
が、三期のエースとも言える中心メンバーである山下美月、与田祐希らの台頭。そして、2019年の真夏の全国ツアーの各地で今後の大化けの予感を感じさせる圧巻のパフォーマンスを見せた遠藤さくらをはじめとする四期生の姿を見て、今後乃木坂が沈むことなく進んでいけると確信をしたんじゃないかなと思います。
「ようやく私なしでも乃木坂46が次の道へ進んでいける体制が整った」
自己犠牲というと言葉が悪いかもしれませんが、彼女はグループのためを思ってこのタイミングまで卒業することを待ってくれました。
精神的な状態からすると橋本奈々未卒業時の時点で相当弱ったとも思います。ただその弱さを見せずにグループの為を思って、邁進してくれた彼女に敬意を示したいです。
本当にありがとう。
最後の1秒まで白石麻衣から目を逸らすな
冒頭でも述べましたが、卒業が発表された直後…そしてこの記事を書いている今もですが、寂しいという思いで溢れかえりました。ただ、ただ寂しいです。
まだ、見たい…、卒業してもモデルや女優としてのまいやんを見ることはできますし、メディアの露出も今まで以上になる可能性もあります。
これからもまいやんを欲している人達がいて、彼女が引退しない限り、まいやんを見守り続けることはできるんです。
しかし、乃木坂46の白石麻衣はもう二度と見ることはできません。
もう一度言います。
乃木坂46の白石麻衣はもう二度と見ることはできないのです。
「ライブのスカート衣装や乃木恋の制服衣装に身を包んで笑顔をふりまく30代の女性がいたっていいじゃないか!」
「ガールズルールだって…シンクロニシティだって…もっともっと聞きたい!何度も何度も聞きたい!」
「握手会ではもっともっと感謝の言葉を直接伝えたい!全国どこでも駆け付けたい!」
「三期や四期に対してはもっともっと背中で語って欲しい!まだまだ伝えることがある!」
そう思いました。いろいろなことを強く思いました。
でもこれは私の…、ファンの…、ワガママなんですよね。
まいやんはメンバーはもちろん、ファンのことも非常に大事にしています。
※メンバーだけでなくファンへの気遣いも忘れない
そうしたファンの目線にも立って、そうした全てを考えて出した結論が今回の卒業発表であったのは間違いありません。
まいやん自身が決めた道を応援したいという気持ちと、個人的なワガママな思いが交錯して今日は一日中涙が止まりませんでした。
でも、まいやんには本当に感謝しかないです。
今もこうして私が乃木坂46のファンを続けていられるのは白石麻衣という人間がいたからです。
乃木坂だけではありません、欅坂・日向坂を応援していられるのも白石麻衣という人間が「坂道の基盤」を作ってくれたからです。
まいやん本当にありがとう。
「感謝」「尊敬」この他に言葉が見つかりません。
「あとガールズルールの煽りは何回聴けるんだろう…」そう考えると涙が止まりません。
彼女は2020年2月23日(日)ナゴヤドームで乃木坂46のステージに立ちます。
卒業発表後、ファンの目の前に初めて姿を表します。その時は全力で精いっぱいの声援と感謝の気持ちを叫びたいと思います。
「ありがとう!」と。
白石麻衣の卒業までのカウントダウンがいよいよ始まってしまいました。
残された時間はあと僅かです。ここから先は一瞬、一秒たりとも目が離せません。
全力のパフォーマンスをこの目にしっかりと刻みたいと思います!
コメント