【星ドラ】「命竜刀」強すぎ問題、勇者の剣に続く壊れ武器に未所持が迫害される現状

2020/5/27、ドラクエの日に星のドラゴンクエスト（以下、星ドラ）で「命竜刀」というぶっ壊れ武器が登場してしまいました。

ゲームバランスを著しく壊す武器の登場に私は非常に落胆しています。

サービス開始時から素晴らしい運営を続けていた星ドラですが、昨年のドラクエの日の「勇者の剣」の実装以降、明らかに悪い方向への行ってしまっていると思います。

ただ文句を言うだけなら誰にでもできますし、開発スタッフに非常に申し訳なく思うので、何がどうまずいのか理由を述べていきます。

ダントツで強い武器が存在するのが問題

他の武器よりちょっと強いぐらいであれば、武器同士のバランスは保つことができます。

ただし、これを持っているのと持っていないのでは雲泥の差というレベルの武器が存在してしまうとバランスが一気に崩れます。

勇者の剣がゲームバランス崩壊の序章

時を遡れば昨年2019年のドラクエの日に「勇者の剣」という当時星ドラ史上ぶっちぎりの壊れ性能である武器が登場してしまいました。

私は過去に星ドラの運営を「過去の武器をゴミにしない良運営」と褒め称えるこのような記事を書いたことがあります。

【星ドラ】星のドラゴンクエストの課金モデルが絶妙で素晴らしい件

みなさんこんにちは、じゅるるです。 みなさんゲームは好きですか？私はゲームが大好きです。 というわけでゲームについてもコラム的な雑記もたまに投稿していこうかなと思っています。興味のある方はお付き合いください。 今回...

jururu.net

2018.08.16

今ではこのような記事を書いたのもなんだか恥ずかしく思えてしまいます…

勇者の剣が出てくるまでは、「天空剣」の時代があったり「黄金槌」が抜けてたりしましたが、明らかに周囲と差が生まれるダントツの1強武器まではいってませんでした。

その結果、武器ラインナップがわりとバラエティーに富んでおり、ある程度の武器を完凸さえさせていればパーティメンバーの中でも浮くことなくマルチプレイをすることができました。

勇者の剣を持っていないと嫌われる

しかし、勇者の剣が登場してからは完全にぶっちぎりのダントツの1強となり、マルチで勇者の剣を持っていない場合は即キックされるという状況になりました。

実装直後の2019年5～6月は特に”勇者の剣以外はキックせよ”の風潮が漂っていました。

実際に私は頻繁にキックされていました。

ただ…キックされても仕方がありません。

持っていないと他のパーティーメンバー3人の足手まといになり、相手のゲームの進行を妨げてしまうからです。

当時はニズゼルファの周回を行う時期で、それはそれは勇者の剣の所持有無では周回速度や安定性に雲泥の差がありました。

募集主が寛大なのか、装備をよく見てなかったのかわかりませんが、運よくキックされずにクエストに参加できても足を引っ張っている感は拭えなく一緒にゲームをしている人達に凄く申し訳ない気持ちになるんですよね。

貢献度的には半分も貢献できてないんですよ。

「これはいかん完全に寄生プレイになっている」

と私も本腰を入れて勇者装備のふくびきをひたすら行いますが一向に勇者の剣が出ません。

結局、私は10万ジェム以上使用しても勇者の剣を引くことができず、寄生プレイを行うのが嫌で実に11ヵ月もの間、星ドラから離れていました。

私と同じく、勇者の剣を引けずに休止や引退…きっと同じような体験をした人も多いと思います。

10万ジェム以上使っても出なかった人の立場になろう

当時、勇者の剣を運よく入手できたプレイヤーからすると私の主張は「妬みか」「貧乏人乙」と思われるかもしれません。

ですが、そんな貴方が同じく10万ジェム、20万ジェム使用して、もし勇者の剣を引けなかった時の心境を想像してください。

同じことを言えますでしょうか…？

今までは目当ての武器を引けずともゲームの進行に致命的な影響を及ぼさなかったので「残念だな～」と思いながらゲームをプレイできていましたが、勇者の剣に関しては暗黙の了解で必須状態になってしまい、「みんなに申し訳ない…」という申し訳なさいっぱいでゲームをすることになってしまいました。

その勇者の剣を超える装備が実装されてしまった

私は昨年の嫌な記憶が頭に過りながら、今回のドラクエの日で約1年ぶりに星ドラに戻ってきました。

星ドラ運営に対する期待があったからです。

今年のドラクエの日は何があるんだろう…と心躍らせているのと同時に、不安も頭を過っていました。

「また去年のようなことは起きないよな…」

そう、不安は的中しました。

ここまでは去年の勇者の剣という壊れ武器について書かせていただきましたが、その勇者の剣を上回る”ぶっ壊れ武器”が今回実装された「命竜刀」なのです。

なぜ実装するのか？

それはもちろん課金に決まってます。

「強い武器はみんな欲しい！」

それは当たり前ですし、課金を誘発することはゲーム運営として当然のことなので何も文句は言いません。

ただし「いくらお金をつぎ込んでも入手できない可能性があり、それを持っているのと持っていないのではゲームの体験が全く違う」こういうケースは別です。

このようなあまりにも不平等なユーザー体験を生み出してしまうことは本当によくないことですし、他のゲームの常套手段である強い武器を実装してお金を回収して、また強い武器を実装してお金を回収してという安易な課金モデルを星ドラでやって欲しくなかったんですよね。

サービス開始1,2年目は実際にこうした課金煽りをすることなく、うまく回っていたのですから。

なぜこうなってしまったのかと非常に残念な気持ちになったのです。

運良く私は命竜刀を引けたが…

命竜刀の登場に勇者の剣事件の再来と危機感を募らせながら、命竜ふくびきを行ったのですが、今年は運よく命竜刀を入手できました。

※運よく命竜刀を引けたが、この武器の存在がヤバいという印象は変わらず…

去年は勇者の剣を引けずにそのままフェードアウトしてしまいましたが、今年は運よく命竜刀を引けました。

普通だったら「よっしゃーーーー今年は出たぞーーーー」で終わります。

実際に私も「よっしゃーーーー」って喜びましたが、この問題はそれで終わらしちゃいけないんですよ。

命竜刀が出ないと…

星ドラに対してのモチベーションが著しく低下し、最悪引退や休止を考え始める人が出てくると思います。

去年の勇者の剣を引けずに落胆した私と同じく、今年は命竜刀を引けずに今精神的に参っている人がきっとたくさんいるだろう…そう思います。

今年、「命竜刀」を手に入れた私だからこそ敢えて言いますが、星ドラの今後の運営を考える意味でもやっぱり多人数（マルチ）プレイがあるゲームにおいて、このように性能がぶっ飛んでいる武器の存在は危険です。

既存武器の強化をすべき

昨年の勇者の剣の圧倒的な性能は最初は不具合と思ったほどです。

以前、太陽の盾を用いたゾンビアタックが修正された過去があるので、てっきり勇者の剣も下方修正が入るのかなと思ったらあれが仕様でした…

ただ現状のバランスを見るに”この現状が不具合”といってもおかしくありません。

この状態はまずいので、どうして欲しいかと言うと以前のように「過去の武器をゴミにしない」ようにアップデートで過去武器の見直しと性能強化の検討を本格的にして欲しいです。

今回の命竜刀や勇者の剣に対して下方修正がされれば、それはそれでまた納得のいかないユーザーも出てくるでしょう。

だから、この現状の命竜刀や勇者の剣に合わせたゲームバランスを保ちつつ、他の装備にも脚光を浴びさせるとしたら既存武器の強化が適しているのではないかと私は考えます。

既存武器の強化により、また昔のように様々な武器で個性を出してワイワイ遊べる空気感が戻ってきて欲しいです。

ゲーム自体はどの武器でもクリアはできるが…

この極端に強い武器の存在の問題はゲームクリアできるか否かの問題ではありません。

クリアはできるが持っているのと持っていないのでは難易度も時間も全く変わってきてしまうのが問題なのです。

それがマルチプレイになると尚更です。

魔王級の話をされても仕方がない

「魔王級は違うから大丈夫」

このような声をたまに耳にします。

実際、魔王級になってくると単純な火力ではなくテクニカルな面も要求されてくるので、ギガ伝説までの主流装備の構図とはまた異なってきます。

よって、今まで述べた命竜刀・勇者の剣を持っていればそれでいいというわけではなくなります。

ただし、周回の必要がない、野良でほとんどやらない魔王級の話をゲーム全体のバランスの例としてされても仕方がありません。

ツイッターやLINEで〇〇時からやろうと事前に打ち合わせをして挑む、ごく一部のプレイヤーに向けた魔王級をデフォルトのバランスとして語っても仕方がないのです。

野良マルチはギガ伝説までが主流

星ドラで最もプレイ時間を費やすであろうクエストはギガ伝説までのクエストです。

※ギガ伝説で強武器を持っているかそうでないかでは雲泥の差が出る

全員ゲームバランスを超越するような強い武器を持ったユーザー同士でクエストを進めると、その状態からもう抜け出せなくなります。

この最も時間を費やす、ギガ伝説までのクエストで同じ金額を払ったユーザー間での差をできるだけ出さないようにするかが理想的なバランスで以前星ドラが実現できていたバランスです。

今一度、そのバランスを目指して欲しいと強く思います。

昔の野良マルチの星ドラに戻りたい

昨年の同時期は勇者の剣一択状態がしばらく続きました。

あれから1年経ち、命竜ハンマーがそれに加わり、今回さらに命竜刀が加わった形です。

これからしばらくはこの3つの武器ばかりを見るマルチプレイになるでしょう。

それがおもしろいという人はおそらくゲームに対する感性が私と異なっているので、たぶん共感は得られないと思います。

ただ、私はそんな同じ装備ばかりで個性も出ないマルチプレイなんか楽しくないですし、昔みたいにプレイヤーごとに武器のカテゴリや種類や個性が出て各々が楽しんでいるマルチプレイのほうが楽しかったですし、またああいう絶妙なバランスでゲームをプレイしたいです。

少なくとも、いま時点のバランスで「こいつ命竜刀持ってねーの？キックしよ」と持っている人を調子づかせ、持ってない人には「命竜刀持ってないから蹴られた…」と落胆させるような暗い世界にはしたくないです。

だって、これって現実世界のいじめやSNSいじめと近しい現象じゃないですか？

こうした社会の悪いところを誘発する仕組みを楽しい星ドラでして欲しくないというのが、今回の私の主張です。

実際に勇者の剣がなくて、後ろめたさを感じ1年もの間、星ドラを離れていた人間がここにいます。

やっぱりゲームで人を不幸にしちゃいけないし、同じ金額を払った人間同士でユーザー体験が大きく異なるってビジネスモデルは本当に良くないことだと思うんですよね。

長くなりましたが、これら問題点を改善していき今後より良い星ドラ運営になることを期待しています！