乃木坂46の定額制動画サービス「のぎ動画」のサービス開始(2020/6/21より)が発表されました。
配信される動画内容としては、乃木坂46の初映像化ライブ・舞台映像・既存映像商品(Blu-ray/DVD)などが提供されるとの事で、まさに夢のようなサービスの爆誕に心震えています。
更には「のぎ動画」で得た収益の一部は日本赤十字社へ寄付され、まさに関わった人達全員が幸せになる文句の付け所がない素晴らしいサービスです。
しかし、この有料サービスの設定価格の是非を巡り、暴論とも言えるような形でSNSで怒り散らしている多数の光景を目の当たりにしてしまいました。
今回は私個人が「のぎ動画」の月額利用料金についてどう思うのかと、乃木坂の動画の資産価値について思う事を書いていきたいと思います。
目次
1200円は決して高くない
正直なところ1200円(税込み1320円)が高いという声が多く上がり、一時期「1200円」という単語がトレンドに入ったのは驚きました。
むしろ1200円は安い!
私にこの1200円が高いという認識がまるでなく、むしろ今までBlu-rayを買っていた層の人間からすると安いのでは…と思ってしまったくらいです。
そうです。1200円は決して高くないです。
最大の理由としては、単純なBlu-ray作品との価格比較の他に今回初めて見ることができるライブ映像が多く含まれているということが決定的な点となります。
こうした映像が是が非でも欲しいが為、乃木フェスに万単位での課金していた人も多いはずです。(未発売のライブ映像動画が見れる手段が乃木フェスだけであった為)
そうしたユーザーが全てというわけではありませんが、そうした観点からすると「1200円で見放題ってどんなお得なサービスなんだよ!」っていうのが率直な感想です。
これを高いと言い出したら、もうこうしたサービスはできなくなります。
あと前提として、1200円を強制的に徴収するわけじゃないんです。
「1200円払えない人は以後、永久出禁で」とか警告されて徴収を求められているなら不満のひとつやふたつ出るのはわかるんですよ。
でも今回のケースは任意で、納得がいかない人は1200円払わなければいいだけなので…なぜここまで怒り散らせるのかなと思います。
他の配信サービスの価格と比べるのはナンセンス
※他サービスとは単純に価格比較できない
「のぎ動画」は他の動画サービスであるHuluやネットフリックスと比べて高い!という批判も多くされています。
これはそもそも比較するのがおかしいです。
だって「のぎ動画」の動画はHuluやNetflixでは配信されてない、「のぎ動画」でしか配信されていないここだけでしか見れないオンリーワンの映像を扱っているんです。
例えば、昨年から今年にかけて大ヒットしたアニメの「鬼滅の刃」っていろいろな動画サービスで見ることができたじゃないですか。
でも乃木坂46の秘蔵動画は「のぎ動画」でしか見れないんですよ。
オンリーワンの映像サービスを他の映像サービスと比較するのはそもそもがナンセンスなんです。
もちろん安かろうが高かろうが法外な価格設定をしていたらまた別の問題が出てくるでしょう。
でも今回ののぎ動画の場合は所詮数百円の世界です。
そこに他サービスと比べてどうとかいう議論が起きること自体がおかしいのです。
学生には高すぎるという声について
「だったらなぜ1200円の何倍もお金のかかるライブ・ライブビューイング・握手会に学生がいるんだ…?」ってことにもなります。
そもそも、これ私も含めてですけど、我々小市民が1時間ちょい「誰でもできるバイト」をするだけで、日本有数の並外れた希少な存在である乃木坂ちゃんの今までソフト化されてなかった映像が見放題なんですよ?
1時間ちょい働くだけなんですよ。
バイトが許されていないという学生層は、月々いくらかのお小遣い制になっていると思います。
そうしたらその小遣いの中でやりくりすればいいし、1200円なんて牛丼3杯我慢すればいい金額ですよ?タピオカなら2杯です。
それを我慢できずに「高すぎる!ふざけんな!」ってSNSを使って怒り散らすなら、もはや乃木坂ファンを名乗るなって思ってしまうんですよ。
だって、その人の中で乃木坂の存在が牛丼やタピオカ以下になっているんですから。
もしタピオカの方が大事というのであれば、それ自体は各々のお金に対する価値観の違いなので否定しません。
ただ、牛丼食べたりタピオカに行っている人が1200円の設定価格について不平不満を言うのもおかしな話だということです。
違法アップロード動画の増加が最大の懸念
喜びしかない「のぎ動画」のリリースですが、最大の懸念は違法アップロードの誘発が行われることです。
現時点でも未成年の乃木坂ファンを中心にツイッターでは違法動画、モバメ限定の写真や雑誌のキャプチャなど流したり非常に良くない光景を日夜目撃しています。
手軽に動画を見れるようになることから、手軽に違法にアップロードされるという事象を招きます。
これが最大の懸念ですし、運営サイドには徹底的に厳しく対処してもらいたいと思っています。
まず、そもそも未成年の多くは違法動画についての理解が追い付いていない部分がありますので、その辺りの認識を深めて欲しいと強く願います。
無料・有料動画の区別と認識をすべき
※敢えて削除されてないのは乃木坂運営の温情です
乃木坂工事中などのテレビ放送している番組が第三者の手によりYouTubeをはじめとして、多くの動画サイトで流れています。
ハッキリ言うとあれもアウトです。
私の考えではあれ全部消してもらって構わないし、消して欲しいと思ってます。
でもあれって運営側が怒りを堪えて、「ここまでは許すよ」と線引きをして黙認されてると思うんですよ。
だからなかなか動画が消されていないで残っているのです。
これが無料動画の考えです。
逆に有料配信(TBSチャンネルやエムオン)やBlu-rayソフト化されているライブ映像ってほとんど見ませんよね?
稀に見れたとしてもすぐ消されると思います。
あれは有料配信である動画だから、本来有料で提供しているものを第三者の都合で無料で配信すると乃木坂運営や乃木坂のメンバーの不利益になるから削除依頼の動きを見せているのです。
無料動画は百歩譲って黙認するとして、そういう類の有料動画を本来のルートとは違うルートでお金を払わず視聴しているのは、そのアイドルへの冒涜と不利益を与えていることになります。
もう一度言います。本来有料であるものを正規の手段でなく無料で見たところで、そのアイドルには不利益しかありません。
もはやファンのする行動ではなく、許しがたい行動です。
違法アップロードがダメという認識が進んでいないと、アイドルを応援していると思っているはずが実はアイドルの活動を妨害しているということになります。
もし、今までそのような行動をしてしまっていたのであれば、その行動は改めて欲しいと心から願います。
今までよく認識せずによくない行為をしてしまっていた人は「お金を払わないと見れない映像の視聴/アップロードは絶対駄目」ということだけでも頭に入れておいて欲しいです。
特典映像をどこまで開放するかの危機感
今まで映像化された作品の本編映像は配信されるとして、特典映像まで全て配信してしまうと今後のBlu-ray映像作品の価値というか存在意義がなくなってしまいます。
これは、私含めて今まで全てのBlu-rayとDVDと買ってきた人が結構いると思うのですが、そうした方へのモチベーション低下にもなり得ます。
モチベーションついては、私個人としては大きな問題視はしていないのですが、やはりその商品の存在価値という観点で全動画コンテンツの開放は価値低下を招くのでここらは慎重に扱ってほしいと思っています。
当然その辺りの匙加減はのぎ動画の運営も乃木坂46の運営も十分承知していると思うので、絶妙な具合での運営を期待したいと思います。
乃木フェスとのすみ分けができるのかどうか
今までは映像化商品されていなかった映像はゲームアプリの乃木坂リズムフェスティバル(乃木フェス)に収録されていました。
フォーカスという独自の概念があるので、全ての価値低下を招くとは限りませんが、「のぎ動画」でのライブ映像の開放は乃木フェス動画の資産価値の低下を間違いなく招きます。
乃木フェスの運営自体は今後も末永く続いて欲しいので、フォーカスや影ナレなど乃木フェスでしか体験できない映像の資産価値が維持できるようにうまく運営の調整ができることを願っています。
まとめ
・他の動画サービスと比較はできない
・有料コンテンツの違法アップロードは絶対駄目
・Blu-rayや乃木フェスとすみ分けがうまくいきますように
基本的に今から楽しみすぎるサービスなのでサービス開始が待ち遠しいのですが、サービス開始に伴い不安がいくつかあるのも事実です。
乃木坂46の資産である動画の違法アップロードに関してはファンのモラルが問われますので、「俺は大丈夫!」と思っている人も今一度行動を見直して欲しいと思っています。
Blu-rayや乃木フェスとのすみ分けはそれぞれの資産価値が維持できるような運営を期待したいと思います。
兎にも角にも今からサービス開始が楽しみです!
コメント
まさにおっしゃる通りだと思います。
私自身、事業開発や市場開拓の職種に籍を置く人間なので
当初からこのコンテンツの有益性と
1200円/月の「お得感」(←単にファンだから?)は感じていました。
ただし、短文で的確に解説し、説得できるスキルがなかったので
この記事を引用(シェア)させて頂きたいです。
そして市場原理と『のぎ動画』のありがたみを
特に学生さんたちに分かってもらいたいと思っています。
たわさん
ありがたいお言葉ありがとうございます。ご理解いただけて幸いです。
もちろん未成年や学生の全員が悪いという訳ではないですが、多くの未成年や学生が「無料が当たり前」という意識が強く、お金が発生するものに対する異常な拒絶反応、また違法動画の類いについては「周りがやってるから大丈夫」的な軽い意識が蔓延してしまっており、モラル崩壊の危機感を感じています。
未成年や学生目線では老害うるさい的な空気は感じますが、これはアイドル界に限らずエンタメ業界全体にとって非常に良くないことだと思っていますので、今後もやって良い事と悪い事については発信していきたいと思います。
シェアについては引用元を載せていただければ、ご自由にしていただいて問題ございませんのでよろしくお願い致します。