SEO対策として、これからサイトのSSL化は非常に大切だと考えます。
SSL化の手順については各サーバーごとに異なりますし、他所のサイトの方が詳しく手順が書かれていると思うので今回の記事では割愛します。
本記事では、SSL化(https化)前後での「Google/Yahoo!」のインデックスされるまでのインデックス速度の比較をしてみたいと思います。
その検証の結果、実態として驚くべき効果が出ました。
目次
SSL化がSEOにとって与えるメリットとは
一般的にSSL化することにより、SEOに与えるメリットは大きく分けて2点あると言われています。
・検索エンジンでの表示順位の優遇
・訪問者の離脱防止
離脱防止が結果的に表示順位を引き上げるなんてケースもあるでしょうから、この2点は相関しており無関係ではありません。
SSL化で離脱防止になる根拠
SSL化されていないサイトの離脱はブラウザのアドレスバーなどに「保護されていない通信」と大々的に表示されることになったのが非常に大きいと思われます。
昨今、スパムやフィッシングサイトなどの詐欺も多発してますからブラウザに「保護されてない通信」と表示されるだけで、「あっ!」「ヤバっ!閉じなきゃ!」ってブラウザを閉じられてしまうことが想像できます。
みなさんもこんな経験ありませんでしょうか?
ここで閉じれられちゃうとそのファーストステップで離脱率がどんどん上がってしまうわけです。
逆にこの警告「保護されていない通信」が表示されなければ、サイト滞在時間も伸びてくるはずです。
離脱率を減らせば表示順位も上がる法則
サイト滞在時間が長くなると表示順位も優遇されてきますし、サイト内のクローリングを訪問者が無警戒で行うためPV数も増えてきます。
よって、SEO対策上のメリット・デメリットの比較としてはSSL化をすることはメリットしかありません。SSL化するに越したことはないでしょう。
Googleから表示順位にSSL化が関連する公式声明
実は2014年の段階でGoogleからはSSL化されたサイトを優遇する旨の声明を出しています。
ですが、これまではSSL化してもしなくても普通にhttpのURLでインデックスもされていましたし、表示順位で圏外にいくなどの致命的な事態には直面していませんでした。
個別でSEO施策を行うのも手間と思って、対応を先延ばし先延ばしにしてきました。
しかし、最近はSSL化も無視できなくなってきました。
私がSSL化を重要視し始めたワケ
異変に気付いたのは本当に、ここ1,2カ月の出来事です。
単純に私が書いたブログ記事がインデックスされるまでの時間が以前に比べて明らかに遅かったのです。
原因を探るうちに、これが原因なんじゃないか…?と真っ先に思いついたのがSSL化の対応をしていなかったことでした。
私はSSL化を先延ばしにして、ずっと対応してきませんでした。
ここ1年でSSL化の重要さが更に増したかもしれない
私はいろいろ私生活の変化やモチベーションなど様々な理由でブログを書きたいと思いながらもなかなか手が進まない状態が約1年続いていまして、2019年8月に1年ぶりに更新を再開しました。
この時点ではSSL化は対応していません。URLはhttpのままです。
また、1年前の2018年は普通にSSL化非対応のhttp記事もすぐにインデックスされていました。
前述の通り、普通にインデックスされて検索結果にも出るのでさほどSSL化を重要視していなかったのです。
しかし、異変に気付いたのは私が更新を再開した2019年からです。2019年も8月に更新した記事は以前とあまり変わらずに数日で検索エンジンにインデックスされたのですが、9月以降の記事が全然インデックスされなくなってしまいました。
この9月~10月あたりに検索エンジンの大きなアルゴリズム変更があったような気がします。
さすがにここまで長期間インデックスされなかった経験は初めてだったので、「noindex/nofollow」設定になっているんじゃないか?
変な「canonical」を設定しているんじゃないか?
など様々な可能性を探ってはいたのですが、結局どれも正常で原因不明な状態が続いていました。
そこでふと浮かんだのが先延ばしにしてSEO対策を取ってこなかったSSL化の対応でした。
これっぽい気がするな…と思いながら重い腰を上げてSSL化の対応を行いました。
全く同条件で前後比較する
サイトに別のSEO施策など他に特別なことをしてしまうと実際にSSL化の効果でインデックス速度が上がったかどうかが分からなくなってしまうので、期間内のSSL化以外のSEO施策は一切行わず、似たような記事を新規公開することで効果検証をしてみようと思いました。
検証の結果
検証は内容に大差のない記事をSSL化前とSSL化後で公開して、Google Search Consoleよりサイトマップのみを送信します。
それでインデックスされるまでの時間を比較してみました。
まず最初に公開した記事が下記の記事です。
http(SSL化非対応)で公開した記事
公開日:2019/10/18(金)
インデックスされた日:2019/11/1(金)
インデックスまでかかった日数:14日間
インデックスされまで14日間はさすがにないですよね。旬の記事を公開したい場合なんかはもう旬を逃しちゃっているので本末転倒な気がします。
これは非常にまずいです。この時は正直頭を抱えていました。
次にSSL化を行った後の記事が下記です。
https(SSL化)で公開した記事
公開日:2019/11/6(水)
インデックスされた日:2019/11/7(木)
インデックスまでかかった日数:1日間
早っ、マジか…
う、うわあああああああ。早い、早いぞ。
この検証結果から、SSL化するしないの前後比較でインデックスされるまでの速度はなんと14倍もの差があることがわかりました。
下手したら1日かかっていない可能性もあるので単純な時間比較だったら14倍以上のインデックスにおけるSEO効果があったとも考えられます。
この○○倍という比較の仕方は極端な例で、ただ数字で単純計算しただけという印象もあるかもしれませんが、効果がみられたのは事実です。
同じような内容の記事でもSSL化するのとそうでないかではインデックス速度の差が一目瞭然で大きな効果があったと考えられます。
当然の結果だとは思うのですが少しはホッとしたというか、SSL化した方が勝ってくれて、私のブログの悪い部分が洗い出せてスッキリしました。
まとめ
これまでのことをまとめてみます。
・SSL化はSEO対策においてはメリットしかない
・SSL化することでインデックスされるまでの速度が14倍になった
今回、2019年はSSL化がSEO対策では非常に重要ということが分かりましたが、このままいくと2020年は更に重要になってくると思われます。
Google側も公式声明としてSSL化されているサイトを優遇するということを前から明らかにしているので、SSL化するかしないかでは絶対にした方がいいのは言うまでもありません。
今までSSL化を先延ばしにして見送っていた人もこれを機会に対応することを強くおすすめします。
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